Home > music > OlasonicのDAC(NANO-D1)

OlasonicのDAC(NANO-D1)

  • 2014-08-16 (土) 22:49
  • music

Olasonic(オラソニック)のDAC(NANO-D1)を買いました。

PC周りに置けるスペースが限られているため、サイズで選ぼうとすると製品がかなり限られてきてしまうのが悩みです。

Olasonicは日本の東和電子のブランドです。

製品は中国製となります。

これまで、DR.DAC2 TEのアンプをMUSES01と02に交換したものを使っていたのですが、左右の音量バランスに偏りがでてきたのとガリがちょっと気になるようになった(3年くらいで)のでなにか良いものはないかと探してみました。

これまでの接続は、主に次のようになっています。

PC-USBケーブル(ALPHA DESIGN LAB FOMULA2)-JAVS X-DDCplus-デジタルケーブル(オーディオテクニカ AT-DV95D)-DR.DAC2 TE

オンキヨー SACDプレーヤー(C-S5VL)-RCAケーブル-DR.DAC2 TE

PCのモニターの隙間にDDCやDACを配置してるため最大で20cm(横)×18cm(縦)×9cm(高)のスペースしかありません。

<選択の上での個人的な希望>

できれば、バスパワーで動作するものではないこと(なんとなく音がよい気がする)

光デジタルまたは同軸デジタルケーブル接続できるもの(X-DDC plusを使っているため)

できればRCA接続ができるヘッドホンアンプ(SACDをちょっと聞きたい時用、なくても他のアンプでなんとかなるが、ヘッドホンケーブルが2m程度必要)

DSDは少し(2,3曲)しかもっていないので、192kHzまで聞ければ当面は良い。

あまり高くないもの(3万円くらいが良い)

イヤホン、ヘッドホンとくにベイヤーのT90とゼンハイザーのHD650がちゃんとなるもの

DR.DAC2 TEと傾向は違っても良いが、音場が広いものが良い。

 

最初の候補

FOSTEX HP-A4

DENON DA300USB

KORG DS-DAC-10

CARAT-TOPAZ  Signature

Deff Sound DDA-DAC1U

価格の問題から1年くらい前に流行したものを選んでいます。

最後のDeff Soundがデザインがよく、とても欲しかったのですが、96kHzまでだったため今回は見送りました。もう少し安くなったら買ってしまうかも…。

KORGはずっと欲しいのですが、ヘッドホンアンプが弱いということで今回も見送りとしました。

CARAT-TOPAZも魅力的だったのですが、韓国製品を連続して購入するのもおもしろみに欠けるかなという理由で見送りとしました。

FOSTEXは、バスパワーというのがネックで、DENONは価格が4万円程度(39,800円で見つけたのですが…)でやや予算オーバーです。

うーんと悩んでいたところ、NANO-D1が値下げ(7万円から5万円に)という記事を今頃になって見つけました。

意外といけるのではとネットを探したら東和電子のダイレクトストアにアウトレットがありました。

再生品ということで、 多少傷がある、付属品は再利用、1年保証で動作は保証というもので、ヨドバシの新品よりも1万円程度安い。

難点は、色が白ということ(最初は綺麗なのですが汚れが目立つのです、手垢とか…)色が黒だったら文句なしだったのですが…。

 

多少難はあるものの、価格には勝てないということで白を購入しました。

 

届いてすごく傷が気になったらイヤだなと思ったのですが、見た目は角が多少はげている(元からそうなのかも?)程度で問題ありません。

ゲインの切り替えがlowとhighがあるのですが、highの方が音量が小さい、反対なのではと思ってしまいますがどちらであってもボリュームの半分も回す必要がないため、問題なしです。

(追記:オラソニックから回答をいただきました。ゲインのスイッチではなく、インピーダンスのマッチングスイッチ?だそうでlowが音量が大きくなって正常だそうです)

ただ、lowにしてイヤホンを聞くとかなりホワイトノイズが気になります。highにすると気にならないものと、多少ましになるものにわかれます。

(インピーダンスが100Ω以下のものはlowということなので、ホワイトノイズが聞こえる方がインピーダンスがマッチしているということのようです。)

T90でハイレゾをlowとhighで聞き比べてみましたが、音量以外の違いはほとんどわかりません。

CD音源を聞き比べるとニュアンスが多少ちがうように思います。highの方が立体感があるように思いますが、音量差なのかもしれません。

 

USB接続、光デジタル、同軸接続いずれも問題なしです。

USBの192kHZは専用ドライバーが必要となります。私の環境では、JAVSのドライバーが入っているため導入していません。

光デジタルで192kHz再生に対応していますが、光デジタルの仕様上96kHzまでということでケーブルや他の環境によって192kHzがなるものと鳴らないものがあります。

いろいろなケーブルで試してみたのですが、ケーブルの値段という問題もあるとは思うのですが、高くてもダメなものはダメで、結論として光軸が一致するかどうかということが重要なようです。

くるくる回してみて光が一番光っているところで調整してみるとうまくなりました。一致していないとノイズがひどく壊れているのではという音がします。

ちなみに、私の環境で鳴らすことができたケーブルは、WireWorldのnova 1mです。

できたというものの、最初はうまくならずくるくる回しているうちに鳴るところが見つかりました。しかし、プチプチノイズが消えず、結局同軸デジタルケーブルで聞くことにしました。

ちなみに、うちにある高そうな?光デジタルケーブルであるAUDIOTRAKのGlass Black  II  plusは音が全く鳴りませんでした。

ネットで、オーディオテクニカのAT-OPX1で鳴るという報告があったのでこちらも試してみたのですが、こちらは認識しなかったり(音がならない)、認識したりで(全面の表示で192がライトオン)、認識してもノイズがひどく、くるくるしてもうまく鳴るところは見つかりませんでした。

(修理に送ってくださいということでしたので、送って修理してもらいました。結果、問題なく192kHzが再生できるようになりました。光デジタルで192kHzがうまくならない場合はOlasonicのサポートに問い合わせてみてはどうでしょうか。かなり丁寧な対応をしていただけました。)

(付記)

光デジタルケーブルの仕様上問題があるということから、JAVSもOlasonicも192kHzの光デジタルは対応しているとしているのですが、実用性は特定の状況によることを十分に説明すべきだと思います。嘘は書いてないのですが…条件があえば鳴るので…。

JAVSのQ&Aに書いてあったことを鵜呑みにしたのですが、24bit、192kHzまではいけそうです。一部のケーブルでは難しいこともあるということでしょうか…暇があったら安いデジタルケーブルで実験してみます。

 

【音の傾向】

DR.DAC2 TEはMUSES01にオペアンプを交換しているため、低音が多めで音がゆったりしています。

DR.DAC2 TEに比べると、NANO-D1は低音、高音ともにかためになり、高音、低音の解像感が増します。(低音が減ったためかもしれません)

そのかわりにDR.DAC2 TEのもつなめらかさが失われます。このあたりは好みかなと思いますが、個人的には聞き慣れているということと聞き疲れが少ないということでDR.DAC2 TEの方が好きです。

イヤホンをNANO-D1で使用する場合、無音時のホワイトノイズが気になります。highにすると多少ましになるイヤホンと聞こえなくなるイヤホンにわかれます。(BA型はhighにしても気になるものが多いようです)

NANO-D1は低音多めのイヤホン(D型のもの)とは相性が良いようですが、イヤホンのアンプとして使う場合では、DR.DAC2 TEの方が良いと感じられます。(好みがあるので、人によっては違うので参考にはなりません)

低音多めのD型であっても、モンスターのタービンは合わないと思いました。また、曲によって良かったり、微妙な感じがしたりとかなり差があるのでなんでもうまく鳴らすタイプのDACではないように思います。

 

ヘッドホンの場合は、どちらが良いかといわれると好みというしかなく、音量はどちらも十分とれるのでお好みでという感じです。ちなみに、HD650で使う場合、いずれも大きな不満はないものの、文句なしに良いという感じにはなりません。そのあたりを気にする場合は、もう少しランクの高い(値段の高い)ヘッドホンアンプを探し回る必要があると思います。

ただ、入門機(1万から2万円くらいのもの)よりは明らかにランクアップすると思います。

 

<接続方法のちがいによる音のちがい>

44.1kHzで聞き比べています。いずれでも極端に悪いという気はしません。最終的にどうするかは、利便性と好みの問題かなと思います。私の場合は、同軸デジタル(理由は、光デジタルでは192kHzに問題が生じるため)にしています。

USB:低音が減り、高音がしゃりつき、低音が一番少なく感じます。左右の音場は一番広いように思います。ボーカルの定位が特徴的です。

光デジタル:同軸デジタルとの違いがあまりわかりませんが、なんとなく違いがある気がする。使うケーブルの接続状況によって多少音に緩みがでるようにもおもいます。このため、接続がシビアな感じです。私の場合は、NANO-D1よりもJAVSのコネクタの方に難があるように感じます。

同軸デジタル:光デジタルとの違いがあまりわかりませんが、使うケーブルによってニュアンスが違うように思えます。

 

<30時間くらい鳴らしてみた感想>

アウトレットなので、どれくらい鳴らされているのかわかりません。30時間くらい鳴らしてみました。初めに比べて低音が少し増えた気がします。

ただ、乾いた感じ、低音の解像度が高いという特徴は変わらず、ボーカルがもう少し前にでて艶がでた方が聞きやすいかなと思います。

素直に音を鳴らすためか、イヤホンやヘッドホンごとに顕著な差が感じられます。

DR.DAC2 TEで聞き比べた時には、さほど差は感じなかった製品であっても、かなり差(違和感というレベル)がでます。

 

SHE-9700でDragon Ashの「陽はまたのぼりくりかえす」(1411kbsp)をNANO-D1とDR.DAC2 TEで聞き比べてみました。

NANO-D1は光デジタル接続、DR.DAC2 TEは同軸デジタル接続です。どちらもボリュームは9時の位置に設定し、フルテックのF63-Sを変換プラグとして使っています。NANO-D1は、highに設定、DR.DAC2 TEはローインピーダンスになる左に接続しています。

(接続を反対、NANO-D1は同軸デジタル接続、DR.DAC2 TEは光デジタル接続にしてもさほど変わるように思えません)

再生にはfoobar2000を使って、ASIO接続となっています。

音量は、DR.DAC2 TEの方がかなり大きくなります。foobar2000のボリュームを2/3ほど絞って(左から1/3の位置にして)NANO-D1のフルボリュームと同じ音量となります。

PCの音量フル、foobar2000の音量フルでは聞けたものではないので、いずれもボリュームを9時の位置にして、NANO-D1はフルボリューム、DR.DAC2 TEは、PCのボリュームはフル、foobar2000の音量を左から1/3あたりにし、両者がほぼ同じくらいの音量にして聞き比べた結果(イヤホンは外していないので、イヤホンの装着位置は変わっていません)、

NANO-D1は、全体的に音がしまり、ボーカルが下がります。音場は、左右の耳のやや内側、ボーカルは頭上やや下で多少前にでるかなというあたりに定位します。

DR.DAC2 TEは、聞き始めた瞬間に(低音がなっていない時)はクリアに感じます。低音が入ると頭の中を殴られる感じで低音が響き渡ります。ボーカルはとくに下がることもなく、前にでることもないのですが、耳でなっている感じがします。音場は、左右の耳(NANO-D1よりも多少広く感じます)、ボーカルは多少右よりで頭上やや下で定位します。

 

次に、ベイヤーダイナミックのT90でDragon Ashの「陽はまたのぼりくりかえす」(1411kbsp)をNANO-D1とDR.DAC2 TEで聞き比べてみました。

NANO-D1は、lowに設定、DR.DAC2 TEはハイインピーダンスになる右に接続し、ボリュームは10時にしています。ちなみにかなり大音量になります。

これ以外の接続方法は、上記と同じです。

NANO-D1は、耳あたりでなりしゃりつきがきになります。ベースはふくらみすぎることなく良い感じでなります。ボーカルは右よりで、ギターは多少他の音と混ざるかなという感じです。

DR.DAC2 TEの方が音量が大きくなります。このため、foobar2000のボリュームを左から1/3にあたりにしています。

クリアで、ボーカルが近い印象です。

イヤホンの時に感じ印象とほぼ同じちがいを感じます。

音量差は、たぶんDR.DAC2 TEのオペアンプをMUSES01に変更しているため生じている可能性があります。

オリジナルのDR.DAC2 TEと比較するとちがう感想になる可能性が高いです。

 

オペアンプを交換したDR.DAC2 TEと聞き比べると低音の表現、ボーカルとの距離感などのちがいから好みがわかれるところですが、音質的には大きな差が感じられません。

価格で考えると、DR.DAC2 TE は3万円ちょっとした記憶がありますので、オペアンプ交換で(私の場合3つしか交換していない、交換についてはこちら)プラス1万程度、こう考えると同じくらいの価格帯になると思います。

音質に大きな差がないのも価格的に妥当なところかなと思います。

 

T90とHD650を使ったときに感動できるくらいの差を感じるためには、6万円くらいのものが良いのかもとも思ったのですが、私の場合、サイズの問題があるので仕方がないところです。

たぶん大きな差はないと思うのですが、この際なのでHP-A4も試してみたいなと思っています。

 

(Olasonicのサポートに感謝)

光デジタルの修理の依頼とあわせて、無音時のサーノイズがひどいのでなんとかならないかとお願いしてみました。

無償で調整していただけました。とても感謝いたします。

調整前はHD650などヘッドホンでインピーダンスが高いものではまったく問題なかったのですが、ポータブルヘッドホン(ATH-ESW9など)ではサーがかなりはっきりと聞こえていました。

また、イヤホンではBA型はほぼすべて、D型も大半(ATH-CKR10は聞こえない)が聞こえるという状態でクラシックを聞く場合にかなり気になっていました。(lowではすべてのイヤホンで聞こえました。なぜかhighにすると聞こえなくなる)

調整していただいた結果、BA型イヤホンでは多少聞こえますが、許容範囲になりました。(本当は、完全になくなると良いのですが…)、調整後もボリューム(音量)にもそれほど変化がないように思います。

この点は、雑誌の付録のOlasonicのDACがかなりサーといっていたのと、他の方のレビューでもイヤホンでは厳しいことが書かれていたので、買う前からある程度覚悟していので調整するとなんとかなるものなんだとちょっと感動しました。

調整の結果、音質がどのように変わったのか比較できないため、なんともいえませんが、音の傾向は全くかわっていません。

Visit writessay service if you haven’t done it yet!

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://cielo.cside.com/second/wp-trackback.php?p=194
Listed below are links to weblogs that reference
OlasonicのDAC(NANO-D1) from second Hand

Home > music > OlasonicのDAC(NANO-D1)

Search
Feeds
Meta

Return to page top